恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜

『マナじゃなかったらさ、ひょっとしたらラッキー、浮気してやろうかなとか…もしかしたら思ったかもしれない』


『なにそれ…ひどいよナオ…そんなに私、魅力ない？』


『違う、そうじゃないよ。マナは本当に大切な存在っつーか…だから…二番とかさ、適当な浮気相手になんて絶対出来ないっつーか。それにお前は…友達だから。俺の大切な、友達だからさ』


『……っ……うん…っ…』




マナはそう言うと、ガキみたいにポロポロと涙をこぼして。


そして声を漏らしながら…

泣いていた。





ごめんな、マナ。



でもお前はさ、すっげーいい女だから。



本当にすっげーいい奴だから。



だから大丈夫。




きっと俺より何倍も、何十倍もいい男が。



いつかお前を好きになる。



だから…



大丈夫。




絶対大丈夫だよ。