恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
そばにいたくて



『なぁ遅くないか?ナオとマナ』


『そうだねえ』

『確かに遅いな』


『いや、そうだね、とか遅いね、じゃなくてさ。心配じゃねえの?お前ら。さっきから二人仲良く同じタイミングで笑ってさ、なんなんだよったく…』




楽しくテレビを見ていると、何故かタクがあたしと翔にブーブーと文句を言ってきて。



帰ってこないマナとナオのことをずっと気にしているみたいに何度も外を覗きに行っていた。






と、その時――――




『帰ってきた!』

という言葉とともにタクが慌てて戻ってきて。



その直後、何故かナオだけが先に帰ってきた。




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