恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『あれ?マナは?』
『あぁ、もうちょっと散歩するってさ』
そしてナオに聞いたらそう言ったから。
『ちょっと出て来る!』
『あたしも!』
と、気になったあたしは、急いで飛び出して行ったタクの後を追って、二人でマナの姿を探した。
『ねぇタク!あそこ!』
『あっ!よかったー、マナだな』
そしてしばらく歩いた頃、遊歩道のベンチに座るマナの姿を見つけて。
タクと二人、ホッと胸を撫で下ろした。
『マーナっ!』
そしてあたしが声をかけると、マナは笑顔でこっちを向いて。
『フラれちゃった!』
と、明るく一言、そう言葉を返した。