恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『ハハッ、ほんと私情けないよね…。カッコ悪いよ。もっといい女になって…もっともっと自分磨きしなきゃね』
でもマナがそう言った時、
タクが珍しく強い口調でマナに言ったんだ。
『マナは…そのまんまでも充分いい女だよ!磨かなくても…今でもめちゃくちゃ光ってるって!』
だからあたしは、黙ったまま頷いて。
そうだよ…って心の中で言った。
『ありがとね、タク。ミチも…ありがと。でもタクー?今私にそんなこと言ったら、タクのこと好きになっちゃうよ?』
マナはそう言ってフフッと笑う。
そしたらタクも笑って。
『俺はマナならいつでも歓迎してやるよ、なーんてな』
そう言ってマナを見て微笑んでいた。