恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜



『ハハッ、ほんと私情けないよね…。カッコ悪いよ。もっといい女になって…もっともっと自分磨きしなきゃね』




でもマナがそう言った時、

タクが珍しく強い口調でマナに言ったんだ。




『マナは…そのまんまでも充分いい女だよ!磨かなくても…今でもめちゃくちゃ光ってるって!』




だからあたしは、黙ったまま頷いて。


そうだよ…って心の中で言った。





『ありがとね、タク。ミチも…ありがと。でもタクー?今私にそんなこと言ったら、タクのこと好きになっちゃうよ?』




マナはそう言ってフフッと笑う。


そしたらタクも笑って。




『俺はマナならいつでも歓迎してやるよ、なーんてな』



そう言ってマナを見て微笑んでいた。



< 217 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop