恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『ミチ?』
そして翌朝、耳元で聞こえたそんな声に、ふと目をあけたあたしは。
夢じゃなかったんだとホッとして。
『よかった…夢じゃなかった』
と、翔の腕の中でつぶやいた。
『いや……あのさ……』
『えっ?』
『あいつら……見てるんだけど』
『え!?』
と、翔の言葉にハッとなって部屋のドアのへ視線を移すと、そこには三人が、ニヤニヤしながらこっちを見ていて。
ぼんやりとしていた頭が一瞬で目覚めた。