恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
そりゃあ時々ケンカはしたけど。
いつも最後は翔が折れて謝ってきてくれて。
そんな優しい翔を、
あたしはまた好きになってた。
そして知らなかった翔の一面を知るたびに、
好きという気持ちは、どんどん増えていって。
ふと気付けば…
翔のことが好き過ぎて困るぐらいにまで、
あたしは翔を想っていた。
『あたしのこと好き?』
一体何度…
この言葉を翔に聞いただろう。
『大好きだよ』
何度…
翔にそう伝えただろう。
ちゃんと想ってくれているのは分かってるのに。
付き合って時間が過ぎていくにつれて、だんだん減っていく好きという言葉が…
あたしの心を不安にした。