恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
『なんだよそれー』
『ほんとただの報告じゃーん』
マナとタクがそう言って笑う。
ナオも、ふざけて翔の隣に座って、
『好きです、付き合ってください』
とか言いながら、翔の左肩に頭を乗せて寄り添っていく。
『気持ちわりーってお前』
そんなナオの頭を、翔はケラケラと笑いながら手で押しのけた。
あたし以外のみんなは笑ってる。
だからあたしも…
『ハハッ、あんた達バッカじゃない』
そう言いながら…楽しくもないのに、無理矢理笑顔を作った。