恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜



『てゆーかこのレモンティーおいしくない』


『はぁ?なんだよいきなり』






自分でも…よく分からなかった。


でも、なんだかムショーにイライラして。


思ってもいないことを口走ってしまってた。





『レモンティーはリプトンって決まってるの!』


『なんだよそれ、せっかく買ってきてやったんだから黙って飲めっつーの』


『やだ、いらない!』





あたしはそう言うと……


飲みかけのレモンティーを翔に押し付けて。



スッと立ち上がると…止めていた自転車まで走っていって。



そのまま自転車にまたがると、みんなにバイバイも言わずに勝手に一人で走り出してしまってた。



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