恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜
“秋野さんって二年で一番綺麗な人でしょ?良かったね、そんな人からチョコもらえて”
あたしは苛立つ感情を必死で押さえながら、淡々と翔にメールを返した。
“うん、しかも本命だよとか言われちゃったし。マジやばくねぇ?”
そして、翔からまた返ってきたメールを見たあたしは……
浮かれてメールを打つ翔の顔が頭に浮かんで。
怒りが…頂点に達してしまった。
“てゆーか自慢ならタク達にしてくれない?あたし今、熱あってしんどいしそんな自慢メールに付き合ってるヒマないんだけど。もう寝るからまたね!”
そんなメールを…
翔に送信していた。
“ごめん!だよな、ゆっくり寝て早く治せよ!”
そして返ってきたメールを見つめると…
大きなため息をつきながら、あたしはケータイをパタンと閉じた。