裏切りのおかげで運命に出会えた…。
泣いてしまうから…

「ぅ…ヒッ…っ、ク」

ほらね…。何でかわからないけど、涙が止まらないの…

「ごめんな…。全然気付いてやれなくて…」

ぇ…?悪いのは私じゃん…?騙されてた私が悪いじゃん!

「悪いのはお前じゃないよ…浮気なんてするやつが悪いんだ!あの、糞…ぜってぇ許さない…」

「ぇ?何?小野くんに何かするの?無理するのはやめて!私は大丈夫だから!」

そーだよ…。次、奏汰に何か起こったら私、1人になっちゃうよ…

他に誰も頼れる人なんていないんだから…

「お前がよくても俺がダメなんだよ!!」

何で?良いって言ってるのに…

「わかった…。でも私を1人にさせるような事だけはやめて…!」

「そんな事しねぇよ…。俺はずっとお前と一緒にいるから…」

ぅぅ…近くにこんなに小野くんよりも優しい人がいるのに、どうして気付かなかったんだろう…

本当私バカだなぁ…
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop