永遠 -forever-
颯斗君とのメールは毎日続いた。


授業中もメールしたり、廊下で会ったりしたらお互い喋りかけたり…




喋りかけるのは今でも恥ずかしいけど、でもしっかり喋りかけれるようになったんだ。




いつの間にか呼び名も“唯ちゃん”から“唯”に変わってて…

唯も“颯斗君”から“颯斗”に変わってて…




この前1人でトイレに行こうとしたとき「唯!!」って呼ばれて後ろを振り向いたら颯斗やった。



このときに初めて颯斗は“唯”って呼んでくれたんやでな。




唯も恥ずかしいけどこの日から“颯斗”って呼ぶようになって…



今じゃ呼び捨てにすることが当たり前になっていた。





改めて時間ってすごいなって思った。



時間はどんどん唯たちの距離を近づけてくれた。
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