オタク男子
「・・・うん」

ぶくぶくと、パスタの鍋が沸き上がる。

「佐々木君。ありがとう・・・」

森久保さんは、俺の背中に腕をまわした。

ドキッ

まさか、こんな事が・・・。

「私。いっつも、頑張って・・・。ひっく。こんな事ぉ、言ってくれるなんて。彼氏からも、言われないよぉ。凄い、嬉しいぃ」

ズキンッ・・・。

「彼氏・・・?」

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