~新撰組~『時を超えた少女の恋』
そして…美夜の埋葬が終わった。




皆は涙を堪えることができなかった。




平隊士も泣き崩れていた。




総司は涙も流さず美夜の墓をずっと見つめていた。




「総司…帰るぞ………。」




土方は総司の肩に手を置いて言った。




「土方さん…美夜の病気は治ってなかったんですね………。」




「…あぁ………。」




「じゃぁ…何で急に元気になったのでしょう………。」




「…美夜は最後は笑っていたかったんだよ………。」




土方はそうやって答えることしかできなかった。









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