~新撰組~『時を超えた少女の恋』
「美夜…もうすぐ会えますね。」




総司は一人静かに眠りに落ちた。




そして冷たくなった総司を見つけたのは土方だった。




「…総司………美夜と近藤さんのところに行ったんだな。」




土方は泣きながら言った。




土方は総真と美湖を総司の姉のところに預けた。




総真と美湖は分かっていたのだろう。




自分たちの父が亡くなったことを。




土方はそれでも二人に教えはしなかった。




二人が涙を我慢していることがわかったから。




二人が必死に現実を認めようとしているから。




土方は二人を見守ることにしたのだ。







< 457 / 463 >

この作品をシェア

pagetop