永遠の色を重ねて
*
翌日の昼下がり、八嶋 海翔は自身の病室で漫画を読んでいた。
──暇だなー。
病気になる前はサッカーをやっていたから、こういう時の時間の潰し方が分からない。
一冊読み終わりふて寝をしようとした。すると…。
──コンコン…
控えめなノック。それが立樹のものだと、すぐに分かった。
「どうぞー。」
バツが悪そうに俯き、立樹は病室に入ってきた。そして目の前に来ると、突然バッと頭を下げた。
「ごめん!」
一瞬何のことか分からなかったけど、すぐにこの前のことだと分かった。
「あー、別に気にしてないよ?僕だってたまに立樹に当たっちゃうし。」
けど立樹は首を横に振り、後ろに持っていた何かを差し出した。
「これ、あの時描いてた絵。海翔にあげる。」
「えっ!?いいのか?」
「う、うん…」
翌日の昼下がり、八嶋 海翔は自身の病室で漫画を読んでいた。
──暇だなー。
病気になる前はサッカーをやっていたから、こういう時の時間の潰し方が分からない。
一冊読み終わりふて寝をしようとした。すると…。
──コンコン…
控えめなノック。それが立樹のものだと、すぐに分かった。
「どうぞー。」
バツが悪そうに俯き、立樹は病室に入ってきた。そして目の前に来ると、突然バッと頭を下げた。
「ごめん!」
一瞬何のことか分からなかったけど、すぐにこの前のことだと分かった。
「あー、別に気にしてないよ?僕だってたまに立樹に当たっちゃうし。」
けど立樹は首を横に振り、後ろに持っていた何かを差し出した。
「これ、あの時描いてた絵。海翔にあげる。」
「えっ!?いいのか?」
「う、うん…」