硝子のあの子
死にたがり屋の少女

綺麗事はもう結構。

小学校低学年のとき、先生に「死にたい」と言った。




『もう、生きていたくないの・・・。先生、たすけて』




本音だった。




泣きながら、訴えたのに、先生は




『何言ってるの・・・!!どこでそんな言葉、覚えたの!?』




そう言って、相手にしなかった。




おまけに母親にまで言って。




大騒ぎになってしまった。




母親は、『生きていればいいことはあるでしょう!?お母さんを困らせないでちょうだい!!』




と、言って泣いた。




きっとこの時だろう。




・・・諦めたのは。
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