SIGNAL〜under the sky〜


だからあたしは気付いた。


今の悠里の涙は、詩に感動しただけでなく、今まで溜まったものが溢れてきたものだと。

「話したくないんなら、話さなくていい。
でも言葉に出して楽になることだってある。
迷惑だなんて想わない。
悠里わ嫌いにもならない。
大丈夫、安心して」


あたしは、悠里の背中をトントンとゆっくり軽く叩き続けた。


「さんきゅ祢桜。
俺さ、不安だったんだよ」


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