SIGNAL〜under the sky〜
「ん」
「本当の俺を見て、幻滅されないかなとか、飽きられたらどうしようとか」
あたしも、そゆこと想ってんだけどな。
「本当の悠里って?」
「すげぇ涙脆いし、餓鬼みたいにはしゃぐし、しかも丈夫そうな感じだけど人より体弱い……。
病気とかなりやすい」
うんうん。
「別に幻滅する要素ないよ?
あたしは、悠里のこと色々知れて嬉しい。
悠里は悠里なんだからさ、悠里らしくいたらいいよ」
あたしは「彼女に気ぃつかって馬鹿じゃん」と言いながら、悠里の背中をトントン軽く叩いていた。