二人だけの秘密~主従関係にもう、うんざり!?~
気付かなければ良かった。

このまま、知らずに居たかった。

けど、気付いてしまった。

この気持ちを先輩に悟られないように、気を付けなくちゃと、思った。

そして、ドンドン近づく学園祭。

あたし達は、ありきたりだけどメイド喫茶をする。





〔雫〕
あの言葉を言ってから、桃とは目も合わせていない。

ただ、桃が倒れた時には慌てた。

慌てて、桃を助けに行った。

けど、桃が目覚める前に保健室から出て行った。

じゃないと、桃に会ってしまったら・・・




会ってしまったら・・・


二人きりになってしまったら、やばかった。



今まで、結構近くに居たけど離れたら久し振りで・・・


俺の腕の中で、気を失っている桃に何度ドキッとしたか・・・



しかも、桃はあの容姿でメイド喫茶をするらしい。


この状況じゃなかったら、すぐさま見に行ってた。

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