二人だけの秘密~主従関係にもう、うんざり!?~
「んんっ・・・」

優しく、唇の上から唇で挟まれた。

心地よい・・・・


もっと、していたいいような気持ち。





「はぁっ」

息が乱れて続かなくなってきたあたしを、気遣ってか雫は唇を離した。

「桃の口の中、甘い」

「へ?」

「桃を食べてるみたい」

「そんなに!?」

「あたし、桃食べてないよ」

「俺が、桃の事好きだから甘く感じるの」

「そんなもん?」

「そんなもん」

二人で、イチャイチャしてると自然に過ぎる時間。




「あたし、そろそろ帰る」

「じゃあ、送っていく」

「ありがと」



「気を付けろよ?」

帰り道、いきなり言われた言葉。

「?」

「あの、空とか言う男」

「うん」

「おれ、同じ学年じゃないから」

「うん」
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