二人だけの秘密~主従関係にもう、うんざり!?~
「素直に行かないで」とは、言えなかった。

何だか、我がままに思えて・・・

モヤモヤした気持ちを抱えて、一人部屋のベットで寝る。

「・・・」

二人が、バンドのライブが終った後どこに行くか気になる。

雫はあたしを、裏切る事はないから。

あたしは雫を信じて、待つだけ。

目を閉じても、思い出すのは雫の意外に可愛い笑顔。

「はぁ~」





次の日。

「おはよ」

「おはよ 昨日は楽しかった?」

「ああ!!超楽しかった!!」

興奮気味に雫が、話す。

そう言うところも、微笑ましく思えるあたし。

「よかったね?」

「ああ」

「ライブ会場は、うるさい?」

「あ~~、いい所なら、うるさくねぇけどなぁ・・・」

「そうなんだ」

「ん?どうかした?」

「・・・いや・・・何でもない」
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