続きのない夢の中
１
僕は冬休みを利用して埼玉県にある“いとこ”の家まできていた。

青森から来たものだから少し暖かく感じた。

“いとこ”の家に来るのは初めてだったし一人で新幹線に乗るのも初めてで少し不安だった。


小学校五年生に一人で新幹線に乗らせるなんてお母さんはどうかしてるなんて思ったりもした。


難なく無事につき“いとこ”の隆と翔平，隆と翔平のお父さんである正史おじさんに東京の駅で迎えられた。


久し振りに会ったので隆も翔平もすこし照れくさそうにしていた。僕も少し照れくさくて会話が弾まなかった。正史おじさんはいつも通り口数が少なく、表情も変わらなかった。


東京から春日部までの間青森の学校の話をしてたらあっというまについた。



春日部にある“いとこ”の家はおじいちゃんおばあちゃんもいっしょに暮らしていて６人家族だった。僕はこの家のおじいちゃんおばあちゃんに会うのは初めてだったので緊張した。


青森よりも埼玉で浴びる風は生暖かく，僕の髪をなびかせ，なんとなく緊張も風といっしょに飛んでいくようなそんな気持ちになった。
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表紙・目次

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