雪の降る日に
 

「村上?どした、ぼーっと突っ立って」


「えっ、あ…なんでもねぇ」


急に声をかけられて、思わず大声が口から出た。


俺は足早に一番前の席まで移動した。

今の声で、きっと七瀬は俺の存在に気づいたハズだ。


「珍しいなー村上が前の席に座るなんて」

先ほど声を掛けてきたやつが俺の隣に座った。
まぁたまにはな、と苦笑いを浮かべて答える。




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