雪の降る日に
 


「─え…?」


俺は振り返った。
七瀬は振り向いた格好のままで、硬直していた。


七瀬を、真っ直ぐ見つめる。




「俺が七瀬をヤッたんじゃなくて、七瀬から誘われてヤッたって、誰かに言うかもな」


「やっ……!」


俺が言い放った直後、七瀬は小さな悲鳴を上げた。


俺の視線を受け、うつ向く七瀬。





「……どうすれば…いいの…」

小さな声で、七瀬は言った。





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