雪の降る日に
 



すれ違った人達の中に、あの人はいなかった。

無意識に、ふー、と息を吐いていた。


「なに、どしたの? 綾」

風穂が私を覗き込んだ。


「あ、ううん。……寒くて」

って言って、笑った。




ねぇ風穂。
あなたに話せたら、どんなに楽かと思うの。

私と、あの人とのこと。






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