雪の降る日に
 

ふと、周りをみると、やはり雪がまだ残っている。
その向こう側には、掃除も部活もないヤツが早くも下校していた。

─ッあぁマジさみぃし! 
今日のウォーミングアップは念入りにするように言わなきゃな。

そしてまた、何気なく回りに目を向けた。


──あ…


視線を投げた先には、考えて、考えてしまってやまない、七瀬がいた。


思わず、背筋が伸びる。

< 9 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop