あたしの執事
「お前が連れてる女が彼女じゃねえって……初めてじゃね?」


「そうだっけか?……」


俺が連れてた女は全員俺の彼女だった……。どれだけ又かけたか分かんねえけど。



「あの子狙ってるとか?」



図星……


「まあ頑張れや!!」


和馬は俺の肩をポンッと叩いた。


「言われなくたって頑張ってるつーの」



目の前のメリーゴーランドがゆっくり止まり、ココロは走って俺の所に来た。



お前……まじで俺を壊してえのか?


「凌ちゃん!!」
「どうした?」


俺を見つめるココロ。


やばい……まじで心臓爆発しそう……。



「さっきの人に……絡まれたの……?」


へ?
そんな些細な事……?


「ぷっ……」

やば……また笑ってしまった……。



「な……何で笑うの!?凄く……心配したんだけど!!」
「あいつ、俺の親友」
「親友……?……なんだあっ♪」



昔と変わらず優しいココロ……。



昔の事はあまり覚えてないけど、ココロと過ごした思い出は心、そして頭で覚えている。
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