あたしの執事
「心配して損した~!!」



ココロは笑顔になる……。
でも……俺の好きな笑顔じゃない……。



無理矢理作る笑顔……。



やっぱり……何か隠してる……。



俺は心配そうにココロを見つめる。



「何凌ちゃん?まだ心配してくれてるの?そんな心配しないでって♪」



そう言ってココロは、目を細めながら笑った。



俺が歩きだしたら、トコトコとついてくるココロ。



これって……まじで恋人同士みたいじゃねっ……!?
やばい……可愛いすぎる……。


―・―・―・―・―・―・―・―・


たくさんの行列ができていた場所に俺は、興味を持った。



「ココロ……あそこの行列……何だ?」
「え―!?あの行列のとこ並ぶ気!?」



そうだよな……ココロ……行列に並ぶの嫌いだったもんな……。
なら無理か。


と、諦めかけた瞬間にココロが口を開いた。



「まあ……誘ってくれたの凌ちゃんだし……今日だけっ!!並んでもいいよ!!」



さすがお嬢様……。
めちゃくちゃ上から目線……。



でも……好きなんだ。


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