あたしの執事
「チョコバナナクレープと……イチゴチョコホイップを一つずつ下さい」



頼んだ後、すぐ鉄板に生地を引き、クレープの生地が完成。
そして私のチョコバナナクレープのチョコレートとバナナを盛り付け、完成。



凌ちゃんのクレープもイチゴとチョコレート、ホイップを盛り付け、完成した。



「どうぞ!!」


私と凌ちゃんはクレープを受けとる……。
強く握ったら、ぐちゃぐちゃになっちゃいそうなくらい柔らかい生地。



「それと…今カップルにこれを渡してるんです」



カカカカ……カップル!?



差し出してきたのは、この店限定のペアのキーホルダーだった。



カップルじゃない……なんて言えず……私はそのキーホルダーを受け取った……。



凌ちゃんは私を見てニヤニヤしていた。
「ココロ……お前、カップルって思ってたんか?」
「ち……違うし!!あの場合、貰わなくちゃいけない感じだったじゃん!!」
「まあいいけど~」



凌ちゃん……意地悪。
凌ちゃんもそんな事思ってないくせに……。


カップルなんてそんな。



こんな理想の男性と付き合えるなら……喜んでするけど……。
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