あたしの執事
「大毅……ココロも男の子も反省してるんだし、許してもいいんじゃない?」


許してもいい……?
何……その上から目線……。


私が怒ってるの全然分かってない……。
何で……何で分かんないのっ!?



「もういいっ!!」


私は階段をかけ上がった。
凌ちゃん……置いていってごめんなさい……。



私はドアを音をたてて閉めた。


―・―・―・―・―・―・―・―・


「ココロ―?」



外から聞こえる声……この声は凌ちゃんだった。


「何か……ごめんな」
「なんで……凌ちゃんが謝るの?」


そうだよ……何で凌ちゃんが……。
「いや……俺が悪いし。今日はもう遅いしもう寝ろ!!」



そんな……彼氏みたいな言葉……。
チャラい凌ちゃんには当たり前みたい。



「おやすみ…」
「おう、じゃあな」


凌ちゃんは手を振って、門を出ていった。
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