あたしの執事
「うん……おはよ」



不機嫌の私にお母さんは、笑いながら流した。



「いつまで怒ってるの?」



お母さんは、料理を並べながら私の方をゆっくり見上げた。



「多分……もう怒ってないよ」


多分って何だ私。
自分が出した言葉が意味分かんない。



「多分って何よ?」



お母さんは笑っている……。
お母さんは……怒ってなかったの?



「お腹空いた……」



私は、席についてご飯に手を出した。



「あ~!!やっぱりまだ食べないでっ―!!大毅と大輔君が来たらね~♪」



何だそりゃ……。
私はしぶしぶテレビをつけ、テレビを見ながら、二人を待った。



―・―・―・―・―・―・―・―・


「おはよ」
「大毅おはよ―♪」



朝からラブラブな夫婦。
こんなラブラブなのは、うちだけじゃないかって思うくらい。


「ココロ~おはよ~!!」



何で、二人とも怒ってないの?私は二人が怒ってるものだと思ってた……。



本当に親不孝……。


こんな娘でごめんね……。



「おはよ」



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