あたしの執事
少し戸惑ってる凌ちゃん。


「実は……ココロの執事から今日学校に帰るって聞いたんだ」


大輔さんが……?
何で……凌ちゃんの電話知ってるの?


「この間の夜、電話先聞かれてさ~……んでココロの執事だから信用したってわけ」
「そうなんだ……」



あの日……そんな事があったんだ……。


「たまには連絡くらいしてくれよな」
「凌ちゃんったら(笑)私が連絡しなくても、してくれる子沢山いるでしょ―♪」
「お前からがいいんだよ……」


へ……?凌ちゃん……今何て……。


私の頭は混乱しています。


「えっ!?あのっ……今何て……!?」



「だから―!!ココロが好き……んだよっ……こんな緊張して……俺らしくね―じゃん……」


あ……あり得ない……


女ったらしの凌ちゃんが……。



なんの取り柄もなく、わがままな私を……。



嬉しかった……だけど……私が好きなのは、車の中で私を待つ大輔さん。


気を使ってこっちを見ないでうつむいたままの大輔さん……。



「凌ちゃん……ごめん……」


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