あたしの執事
「お目覚めですか?ココロ様」


顔を近づけてくる大輔さん。


「ちょっ!!大輔さん!?どうしちゃったの!?」
「私はどうもしてません」

唇を少し尖らせて、私に迫る。
私……どうなっちゃうの―!?


「髪の毛にごみがついてましたよ?」


へ……?
髪に……ごみ!?



私は大輔さんが手に持つごみをじっくり見る……。


ごみ……だよね……?



「ハハ……ハハハ(笑)」


キスするのかと思って、受け入れようとした自分が恥ずかしくなった。



穴があったら入りたいってまさにこの事だった。
いや……穴掘ってでも入りたい……。


さすがにヘリコプターには穴を開けたら、壊れちゃうから、私はすぐそこにあった膝掛けで上半身を隠した。



あんな紛らわしいごみの取り方なんてするからだよ……!!


……ちょっと待てよ……?普通、付き合ったりしてないとキスなんかしないよね?じゃあ、全部私のせい!?


あーもう恥ずかしすぎるー!!
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