あたしの執事
本当に……どんだけドキドキさせれば気が済むの?


大輔さん……何か今日積極的……。
てか……格好も執事とは思えないくらい、ワイルドさが溢れていた。



「ココロ様……あの……」
「なに?」


大輔さんの顔は見えなかったけど、なんか声が震えていて、すごく緊張してるのがすぐ分かった。


だって……大輔さんってめったに声震えないもん……。



でも……緊張しちゃうと声が震えるって普通じゃない?って思うけど……執事って喜怒哀楽の怒哀が全然分かんないし、緊も分かんない。


それが執事なのかもね……。
ずっと一緒にいても見た事ない顔があるなんて……。
ちょっと悲しいかも。



「私……ココロ様が……」


へ……!?
この状況って……この状況ってそうだよね!?


『好きです』とか言うやつだよね!?


でも……さっき勘違いして嫌な思いしたからさ?信じたりしない方がいい感じだよね?



「……好きです」



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