あたしの執事
そして、さくらの執事の翼さんが来た。

「ココロ様…一緒に踊りましょ」
「…はい」


私は翼さんの手のひらにそっと手を乗せた。


大輔さんを見るととても楽しそうにしていた…。


ねえ…大輔さんは、私が違う人と踊ってても嫌じゃないの…？


何で私を全然見てくれないの？
大輔さんじゃない人と踊ってるのに、私頭のは大輔さんで埋め尽くされていた。


舞踏会が終わり、スッキリとしたドレスに変えて中庭に出た。


大輔さんもタキシードを変えてまた違うオーラが出ていた。


「翼とのダンスはどうでしたか？」
「うん…」


返事になっていないのは分かっていた。だけど、あの楽しそうな大輔さんを思い出すと、悲しさが込み上げてきた。


「ココロ様…花火を見るのに良い場所があります。そこで見てもらえますか？」


私は言われるがままに大輔さんに着いていった。
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