あたしの執事
「ココロ様…?どうなさいました?」

その優しい声が私には必要で…。
その声だけに名前を呼ばれたくて…。


泣き虫な私は、涙を流してしまった。

「ココロ様!?」

「私は…大輔さんだけが…いい」
「私もお嬢様はココロ様しかいません」


その日もちょうど舞踏会だった。


そして…大輔さんがいつもいる場所で花火を見た。

私は、そっと…大輔さんの裾を掴んだ。
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