あたしの執事

外は嵐だった。
嵐の中には、私の大好きなひまわりがある。

そのひまわりの中に大輔さんはいた。

 一生懸命にひまわりを摘む大輔さん。

私は、走って寮の玄関まで行った。
靴を履いて外に出ようとした瞬間…大輔さんは、帰ってきた。

「ココロ様!?どうしたんですか?そんなに慌てて…」
「大輔さん…それ…」

私は、大輔さんが持ってたひまわりを指した。

「あ…ココロ様が大好きなひまわりです…大好きなひまわりなのに…切ってしまってすいません…」

ううん…大輔さん…ありがとう…。
嵐の中に入って行ってでもひまわりを守ってくれたんだもん…。

 私は大輔さんの頭にタオルをかけた。
「風邪…引かないように…ね…」

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