あたしの執事
プレゼント
「いただきまあすっ♪」
私は両手を合わせ、目を輝かせながら、料理に手を出した。
料理を手に取り、ゆっくり口に運ぶ…。
「ココロ!美味しいわね―♪」
お母さんは、笑顔で私を覗き込みながら、言った。
「うん!」
「さすが私のお嬢様です」
そんな笑顔で言わないでよ……。
照れちゃうじゃん……。
夜中、お父さんと大輔さんは、ワインを飲んでいた。
「ココロ…ふわぁ…もぅ寝ましょう…」
お母さんは眠そうにあくびをしながら、二階に上がった。
私はお母さんに着いて行き、ベッドに横になった。
ガチャ…
「ココロ…隣に寝てもいい?」
「うん…」
「ありがとう…」
お母さんは私のベッドの中にそっと入ってきた。
「ねぇ…お母さん…」
「ん…?」
「あ…ケーキ…食べてないじゃん…!」
私はお母さんの方を見た。
でもお母さんはもう寝ていた。
疲れてたんだね…。
明日…ケーキ食べようね…。
「おやすみ…」
私は静かに目を閉じた。