あたしの執事
私はベッドに戻った後も全然寝れなくて、寝返りをうってばっかりだった。



「ココロ…どうしたの?」


私が寝返りをしてばかりでお母さんは起きてしまった。


「ん…何でもないよ…」



すぐバレる嘘。嘘はお母さんには通じない。そんなの分かってる…。


だけど…言える訳ない…。



「そう…なら早く寝なさい」


お母さんは私の頭を優しく撫でた。
そして…小さい子をあやすみたいに、一定のリズムで私の肩を優しく叩いた。


私は、子供に戻ったみたいに、一定のリズムに安心してゆっくり目を閉じた…。


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