あたしの執事
「き…緊張しますよ!だって…」


だって?


私は首を傾げた。
え?だって…なに?


「ココロ様の自宅前に来るの、初めてですもん」



さっきのカミカミな大輔さんは急に変わって、スラリと台詞を言うみたいに…それも、最高な笑顔で…大輔さんは言った。



全然、照れない台詞なのに…。



今も私…笑顔にやられました…(笑)


私はドキドキしてるのがバレないように黙々とご飯を食べる…。


あ…そういえば…。



私は椅子から立ち上がり、冷蔵庫に手を出した。


あった…。
私が初めて作ったケーキ…。


私は、美味しく作れたか分からないケーキを切って、お皿に乗っけた。


…もちろん…大輔さんに…。



「え!?これ…全部ココロ様が…?」
「う…うん!!」



大輔さんは、ケーキをフォークで一口サイズに切り、口に運んだ。


「どう…?」

私は、何も言わない大輔さんに恐る恐る聞く。


「…本当に美味しいです!!もしかして…あの時の朝…これを…?」


大輔さんはケーキを指さして私に聞いた。


「うん…」


ちょっと…照れくさいな…。
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