あたしの執事
私が作ったものを大輔さんが食べてくれたのはこれが二回目。


大輔さんが風邪を引いたとき、そして…今日…。



大輔さんは、とびっきりの笑顔でずっと美味しいって何度も言ってくれた。



大輔さんの笑顔を見れたのがサンタクロースから私へのクリスマスプレゼントだった。



ツリーに飾られているリボンが暖房の風で揺れる。



「ココロ様…食べてみます?」



そう言って、大輔さんはフォークでとったケーキを私に差し出す。



「食べないんですか…?」
「食べるっ…!!」


私は、大輔さんが持っているフォークの上に乗っていたケーキを食べた…。



「美味しい…」



自分で言うのもなんだけど、凄く美味しかった。


大輔さんはニッコリ笑った。
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