あたしの執事
「お願いします」


私は店員さんにカゴを出した。



「全部で530円です」


私はお母さんから渡された1000円を出した。


そして、お釣を貰い、コンビニを出て行こうとした瞬間…


「ココロ…?」


え…?
「お前…ココロだろ!?俺…覚えてるか?」


え…誰?
「私…覚えてません…」
「いや…あの…俺ら…幼なじみだったんだぜ…?」
「幼なじみ…?」




~・~・~・~・~・~・~・~・


保育園にいる時


「なあココロ!!」
「なあに…?」
「これ!!!」

そう言って何本ものコスモスを私にくれた。

「ココロに…?」
「う…うん…」
「ココロね…ココロ…凌ちゃんの…お嫁さんになる!!」
「凌ちゃんって言うな!!…凌也!!俺の名前は凌也―!」
「凌ちゃんは凌ちゃんだもん♪」

私は手を繋いだ…凌ちゃんに…。







「凌…ちゃん?」
「…そう」

本当に久しぶりだった…。
何年ぶり…?


「それ…ココロが食うのか?」


凌ちゃんは私の買い物袋を指さした。


「ううん…このプリンはお母さんので…このソーセージは…そこにいた子犬に…」
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