あたしの執事
「そうなのか…」



凌ちゃんは、普通の家庭に住んでる。
だけど…保育園は、お金持ちが通う保育園に行っていた。



「なあ…ココロ…」
「何?」


凌ちゃんは、コーヒーを買って、私にくれた。
「ココロってさ…今どこの高校にいるんだ?」
「ん…?高校…?花森女学園だよ?」
「花森女学園?…お前…まじで金持ちだな…」



凌ちゃんは笑っていた…。
昔の笑顔と同じ…あの笑顔…。



「あ…引き止めたりしてごめんな…じゃあな」


そう言って凌ちゃんは帰っていった。


「ココロ!!!」


凌ちゃんは私の方に走って向かってきた。



「どうしたの…?」
「あの…ケー番教えてくれないか?」
そう言って凌ちゃんはポケットから携帯を取り出した。


「う…うん…」
そして私も携帯を取り出し、凌ちゃんに携帯を向けた。
「送信っ―♪」
凌ちゃんはいつでも笑顔だった。
「凌ちゃんっ…送信って…(笑)」

「おもしれえだろ?」
「別にっ?」
笑顔の凌ちゃんに笑顔で返す。


「じゃあ今日にでも俺からメールするから」
「うん」


私と凌ちゃんはバイバイした。


あれ…?何か私…忘れてない!?
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