あたしの執事

「ぷぷっ…」

へ…?

今…凌ちゃん笑ったよね…?



私は、凌ちゃんの顔を覗き込む。


「ココロっ…おまっ…まじで信じた…っ!?」


信じたって…私…また嘘つかれた…?


「俺、サッカー部!!俺の高校は野球が強豪だから!しかも野球部に入ったら坊主じゃん?坊主になったら、女の子達ガッカリしちゃうし♪」



相変わらずチャラい凌ちゃん…。
まだモテるんだ…。



カッコいいもんな……って違う――!!



私、今嘘つかれたし、しかも私が好きなの大輔さんだし――!!


私はステステと早く歩く。


「あ…怒っちゃった?ココロごめんな?」



私の裾を掴み、私を見つめる。



まじで…そういう顔弱いの知っててわざとやってるでしょ…もぅ―!!!
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