あたしの執事
「ちょ…凌ちゃん!!そんなベタベタしないで!!カップルじゃないんだから!!」
「い―じゃん、俺……んでもね…」


俺……なに?
あ―もう凌ちゃんに着いていけない…。



私は、ゆっくり目を閉じた…。




「コ…コロ…ココロ…!!」
「へっ?凌ちゃん?どうしたの?」
「暢気だなお前…ほら、もう駅着いた」


凌ちゃんは駅のホームを指さす。


「わ―――い♪遊園地――♪」
「いや…まだだから…」


そう言って恥ずかしそうな凌ちゃん。



周りを見るとほとんどの人が私を見ていた…。




「凌ちゃんの馬鹿!!ちゃんと言ってよ―…恥ずかしかったあ…」



顔が真っ赤になる私。
冷たい手が触れるほっぺはカイロみたいに温かかった。
< 91 / 127 >

この作品をシェア

pagetop