あたしの執事
好きな奴*Ryoya
「お―凌也!!!」
げ……その声は……
俺は恐る恐る後ろを見た。
やっぱり……
そこには、学校1女ったらしの和馬がいた……。
正直、俺も女には不自由してなかった……。
「んだよ和馬」
「なあなあ……あそこで並んでる女の子ちょ―可愛くね?」
和馬が指差した先には……ココロがいた。
「いや……あいつ俺の連れだから」
「お前の!?お前また女連れてんのかよ―?」
そういうお前は、何なんだよ(笑)!!
「そっかあ……お前の連れか~」
そうだよ、だから取るんじゃねえよ?
そういう目付きで和馬に訴えた。
「取るなって言ってんの!?分かったよ分かった!!」
俺は和馬にあきれてココロに目線を移す……。
心配そうに俺を見るココロ……。
やば……可愛いすぎ……。
あんな顔で見られたら、みんな惚れるからっ……。
他の奴らに見られたら嫌だ。
何て……彼氏でもねぇのに思ってしまう俺は何なんだろ。