あたしの執事
気がつくともうココロ達の順番が来てココロは馬に乗った……。
やっぱ……あの時の事覚えてねえのか……。
そう思いながらもココロに手を振った。
ココロは笑顔で振り替えしてくれた。
こいつの執事って……どこのどいつなんだよ……できるもんなら……俺がココロの執事になりてえ……。
執事ってどうやったらなれるんだ?普通に試験受ければいいのか?
執事はずっと立ってられなくちゃ駄目とか言うけど、サッカーでよく動く俺にはそれは簡単な事。
いってんだけを見つめていた俺に、和馬は、
「見とれてんなあ凌也~♪」
背後から冷やかす和馬……。
「見とれてねえよ……つか……お前は誰と来たの?」
「俺?俺はあ……女と♪」
そんな事分かっとるわあ!!!!
俺は何も言わず、メリーゴーランドを見る。
「あ~凌也ごめんな!!キレた?つか……まじで可愛い彼女じゃ~ん♪」
彼女…?いや…ココロはそんなんじゃない…ただ…ただ…俺が好きだから…。
「彼女じゃねえよ」
「えぇっ彼女じゃねぇの?」
和馬の驚いた顔。
おいおい……イケメンが台無しだろーが。