太陽と月
隣で眠ってる人の髪が赤いという事を。
だけど気づいても、隣で寝てる人を怖いと思うどころか軽蔑なんかしなかった。
何故か分からないけど私を寄ってたかってイジメてくる不良と雰囲気が違う。
何故か、安心出来た。
この人は私のことをイジメなんかしない。
何故かそう思った。
私は、寝ている人の横でお弁当を開けた。
お母さんの愛情が詰まったお弁当。
意外にも、この空間は更に太陽が私を照らして心地良い。
その空間で箸を進めた。
今日は大好きな鷄そぼろ。
二口目を口に入れた時だった。
イビキがお腹の鳴った音に変わった。
えっ??
と音をした方を見ると、さっきまで寝てた人が目を開け、大きな瞳で私を見つめる。
お腹には大きくて逞しい手。
その大きな目の視線が変わり、恐らく私のお弁当を眺め始めた。
私が、首を傾げてお弁当を前に差し出すと再び、
『ぐぅ~』
と大きな音を立てた。
この人、イビキじゃなくてお腹の音もデカイんだ…。
縋るような眼差しで私を見るので、ついどうぞ、とお弁当を渡してしまった。
すると、その人はゆっくりと起き上がり凄い勢いで私の手からお弁当を奪うとあっという間にお弁当を空にした。
頬をいっぱいに膨らませながら空のお弁当を私に返した名前の知らない人。
だけど気づいても、隣で寝てる人を怖いと思うどころか軽蔑なんかしなかった。
何故か分からないけど私を寄ってたかってイジメてくる不良と雰囲気が違う。
何故か、安心出来た。
この人は私のことをイジメなんかしない。
何故かそう思った。
私は、寝ている人の横でお弁当を開けた。
お母さんの愛情が詰まったお弁当。
意外にも、この空間は更に太陽が私を照らして心地良い。
その空間で箸を進めた。
今日は大好きな鷄そぼろ。
二口目を口に入れた時だった。
イビキがお腹の鳴った音に変わった。
えっ??
と音をした方を見ると、さっきまで寝てた人が目を開け、大きな瞳で私を見つめる。
お腹には大きくて逞しい手。
その大きな目の視線が変わり、恐らく私のお弁当を眺め始めた。
私が、首を傾げてお弁当を前に差し出すと再び、
『ぐぅ~』
と大きな音を立てた。
この人、イビキじゃなくてお腹の音もデカイんだ…。
縋るような眼差しで私を見るので、ついどうぞ、とお弁当を渡してしまった。
すると、その人はゆっくりと起き上がり凄い勢いで私の手からお弁当を奪うとあっという間にお弁当を空にした。
頬をいっぱいに膨らませながら空のお弁当を私に返した名前の知らない人。