彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)

『小春ちゃんも夏休みなのに
毎日部活頑張ってるんだね。』


俺が小春ちゃんを見ると
小春ちゃんは笑顔を見せた。


『うち絵描くのが大好きでね
毎日美術室に描きに行ってるねんっ』


きらきら嬉しそうに笑う
小春ちゃん。


『へぇ、どんな絵描くの？』


『油絵でモチーフは…色々…』


小春ちゃんは
急に頬を赤らめて

もじもじと俺を上目遣いでみた。


『もし良かったら…直樹くんモデルしに来て欲しいなぁ』


モデル…？

俺が…？


『まさかヌードじゃないよな？』


俺は冗談っぽく笑った。


まさか、な…(笑)



小春ちゃんは照れながら
両手をパタパタさせて言う。


『ままままさかぁ!!!
でもヌードでも構わへんよ!!』


あ、アリなんだ(笑)

まぁ…脱がないけど。


小春ちゃんのリアクションに
俺は思わず笑みが溢れた。


そんな俺を
ぽぅ…と頬を赤めて見つめる
小春ちゃん。


『家庭教の休憩に
たまにならモデルするよ』


『ほんまに!!？』


俺の答えに小春ちゃんは
ピョンピョン跳ねて喜んだ。