彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
晩ごはんとお風呂を済ませた。
濡れた髪を拭きながら
ノックして太一くんの部屋へ入る。
『手応えはどう?』
問題集を解く
太一くんが振り返った。
『やばいです…』
俯く太一君の上から
俺は机の上を覗きこむ。
模擬試験の問題を
自己採点しているようだ。
太一君は夏休み前まで部活をしていたらしい。
勉強に本腰をいれたのが最近だとしたら…
まぁ
最初の結果はこんなもんだろう。
繰り返すうちに点数は上がる。
大丈夫。
俺は太一くんの隣に座り
要点をゆっくり説明しながら
一緒に採点をした。
――コン コン
ノックの後に
小春ちゃんが顔を覗かせた。
『邪魔すんなや』
太一君が振り返りもせず
すかさず言い放つ。
『むむ……』
小春ちゃんはドアの間から
顔を半分引っ込めた。
『…直樹くん、家庭教が終わったらうちの部屋にも寄れる?』
顔が見えない小春ちゃんの
声だけ聞こえた。
『わかったよ。』
俺が答えると、
パタンとドアが閉められた。
濡れた髪を拭きながら
ノックして太一くんの部屋へ入る。
『手応えはどう?』
問題集を解く
太一くんが振り返った。
『やばいです…』
俯く太一君の上から
俺は机の上を覗きこむ。
模擬試験の問題を
自己採点しているようだ。
太一君は夏休み前まで部活をしていたらしい。
勉強に本腰をいれたのが最近だとしたら…
まぁ
最初の結果はこんなもんだろう。
繰り返すうちに点数は上がる。
大丈夫。
俺は太一くんの隣に座り
要点をゆっくり説明しながら
一緒に採点をした。
――コン コン
ノックの後に
小春ちゃんが顔を覗かせた。
『邪魔すんなや』
太一君が振り返りもせず
すかさず言い放つ。
『むむ……』
小春ちゃんはドアの間から
顔を半分引っ込めた。
『…直樹くん、家庭教が終わったらうちの部屋にも寄れる?』
顔が見えない小春ちゃんの
声だけ聞こえた。
『わかったよ。』
俺が答えると、
パタンとドアが閉められた。